射楯兵主神社(姫路市) 祭事 一ツ山大祭と三ツ山大祭 ①

 


三ツ山の雛型が国の有形民俗文化財、一ツ山大祭と三ツ山大祭が国選択、県指定の無形民俗文化財に指定されている。一ツ山大祭と三ツ山大祭で、かつては神事の内容が異なっていたようだが、現在は同じである。5種の神事-流鏑馬(やぶさめ)競馬(くらべうま)・神子(みこ)渡り・一つ物・弓鉾指(ゆみほこさし)が行われる。流鏑馬と競馬は吉凶を占う神事で、神子、一つ物、弓鉾指の者には依巫(よりまし。依り代(よりしろ))としての役割がある。このような神事は、近代以前には播磨地域の多くの神社で行われていたが、現在はあまり見られない。神事のほか、様々な奉祝行事が行われ大祭は多くの参詣者で賑う。 播磨国一宮(宍粟(しそう)市 一宮町(いちのみやちょう))の伊和神社(いわじんじゃ)においても一つ山祭と三つ山祭が斎行されている。こちらは三つ山が61年に1度、一つ山が21年に1度、伊和神社を囲む白倉山(しらくらやま)花咲山(はなさきやま)高畑山たかはたやま。三ツ山)、宮山みややま。一ツ山)という実際の山において行われる。総社の一ツ山と三ツ山はそれらを象ったものであるという伝承があり、この辺りからも両社の関係が伺える。



平成25年1月から3月まで姫路市平和資料館で昭和28年の三ツ山大祭の時に発売された「三ツ山音頭」のレコードが展示・演奏されていた。