道饗祭 祝詞 意義・備考 ②
· 磐村(ゆついはむら)の如く/湯津磐村之如久
- 意味:神聖な巌群(いわむら)の如く。
「ゆ」は斎庭(ゆにわ、祭場のこと)の「ゆ」と同じ。「ゆつ」は中臣寿詞(なかとみのよごと)に見える由都五百(ゆついほ)篁(たかむら)の「ゆつ」(厳橿(いつかし)の古語)と同じで、神聖や清浄を表し、即ち「神聖な岩の群のように」の意味になる。
· 坐り塞す/塞坐
- 意味:立ち塞がり邪悪を防ぎ給う。
『古事記』黄泉比良坂(よもつひらさか)の段で、黄泉国から逃げ出す伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は「爾ち千引石を其の黄泉比良坂に引き塞(さ)へて」と偉大なる岩石の力によって禍を塞いだが、それと同様の意義である。この場合の「さやる」は塞ぐ、防ぐ、遮る、留める、封じる、などの意味を表す。
· 皇神(すめかみ)
- 意味:神の尊称。
神を敬う尊称、または皇室の祖先の神を敬う尊称、皇祖神のことである。ここでは神の尊称を指す。
· 根国底国(ねのくにそこのくに)
- 意味:黄泉国(よみのくに)。
地下深くや遥か海の向こうにあるとする、死者が行く現世とは別の他界。思想的には罪や厄災が行き来し、祓いの後穢れが流れてゆく場所。