若宮八幡社(名古屋市中区) 由緒
天武天皇朝の創祀とも、大宝年間(701~704年)に現在の名古屋城三の丸の地に創建されたとも伝わり、延喜年間(901~923年)に再興されたという。かつては天王社(てんのうしゃ。現在の那古野神社(なごやじんじゃ))と隣接していたが、天文(てんぶん/てんもん)元年(1532年)の合戦で社殿を焼失し、天文8年(1540年)織田信秀により再建され、慶長15年(1610年)の名古屋城築城の際に現在地に遷座した。
それより前、豊臣秀吉より200石を寄進され、江戸時代は尾張徳川家の氏神であり、名古屋の総鎮守であると崇敬され、元禄2年(1689年)には尾張藩主 徳川光友(とくがわ みつとも)より社領100石が寄せられると共に社殿の造営がなされた。