五社神社・諏訪神社 諏訪神社

 


諏訪神社は、建御名方命(たけみなかたのみこと)八坂刀売命(やさかとめのみこと)事代主命(ことしろぬしのみこと)を主祭神とし、相殿に徳川家康を祀る。



延暦10年(791年)に坂上田村麻呂が東征の折に敷智郡(ふちぐん)上中島村(かみなかしまむら)(現在の浜松市 天神町(てんじんまち))に奉斎したのに始まるとされる。幾度かの変遷を経て、弘治2年(1556年)に神託により浜松に遷され、五社神社と同じく徳川家の崇敬を受けた。寛永11年(1634年)の家光上洛の際に、五社神社と同じく東照宮を勧請し、社領の加増を受け、以降300石の朱印地を領することとなった。寛永18年、家光の命により現在地の五社神社社殿の隣に社殿が造営され、遷座した。



旧社殿には元和元年(1615年)と寛永18年(1641年)の棟札があった。この社殿は様式的にみて、元和年間建立のものを寛永年間に移転改築したものとみられる。この旧社殿は昭和13年(1938年)に当時の国宝保存法に基づく国宝(現行法の「重要文化財」に相当)に指定されたが、昭和20年6月18日に戦災により全焼した。権現造の社殿のほか、透塀、唐門、楼門を含む4棟が旧国宝に指定されていた。