大井神社(島田市) 祭事 帯祭り
大井神社の大祭は「帯祭り(おびまつり、帯祭)」または「島田の帯祭り」と称される。元禄8年(1695年)に始まると伝えられ、現在は3年に1度(寅年・巳年・申年・亥年)の10月中旬の3日間に行われる。
帯祭りでは、特に最終日の神輿渡御神事の際の大名行列が知られる。この行列は元禄絵巻さながらのもので、大奴(おおやっこ)が安産祈願の帯を木太刀(きだち)に下げて練り歩く(「帯祭り」の由来)ほか、疫病退散を願う鹿島踊り、子供が長唄に合わせて歌舞伎踊りを披露する屋台等が付く。祭りの間、島田市の中心部は7つの街(がい)に分けられ、1-5街では屋台を中心とした長唄祭り、6街では鹿島踊り、7街では大名行列と大奴の練り歩きを行う。
この帯祭りは、日本三大奇祭の1つに数えられることもある。また大名行列・鹿島踊りは、「島田帯祭の大名行列」「島田鹿島踊」としてそれぞれ静岡県指定無形民俗文化財に指定されている。