小室浅間神社(下浅間) 祭事 筒粥祭
山梨県では当社をはじめ富士北麓地域や八ヶ岳(やつがたけ)山麓地域において筒粥神事が残されている。小室浅間神社の筒粥祭(つつがゆさい)は、1月14日夜から翌日未明にかけて行われる神事。これにより年間の五穀豊穣・天候・養蚕・富士山登拝者数を占い、特に富士参詣者の多寡を占う点が特徴とされる。結果は筒粥占標として公表される。
また、筒粥神事の後には囲炉裏から釜を外し、燠(おき)の上で「カツノキ」と呼ばれるヌルデの樹で作られた駒を乗せ、その焼き具合で天候を占う「テリフリ占い」も行われる。こちらの結果も晴雨占標として公表される。
小室浅間神社の筒粥神事は戦国時代の富士北麓地域の年代記である『勝山記』にも「ツゝカイ」として記録されており、戦国段階で占う14種の農作物とともに、ほぼ現在と一致する神事であったと考えられている。
筒粥神事には世襲の「占人」一族があり、神社の主な祭儀が占い神事で、それぞれに世襲の一族が代々奉仕していることが大変珍しい。