国府祭 祭事の流れ 神対面神事
五社が「大矢場」へ着くと七十五膳の山海の幸が献上され、一宮から五宮の宮司が分霊である守公神を総社に奉る「神対面神事」(しんたいめんしんじ)が行われる。この公神は1年間、相模国の守護神として総社である六所神社に祀られる。
続いて在庁(現在は町の代表)が手長御食(てながみけ)を奉り、国司(現在は大磯町長)が各神社に捧げ物をして巡拝する「国司奉幣」があり、最後に六所神社の宮司が一宮から五宮を巡拝をする「神裁許」を行う。
『神道史大辞典』では、国司巡拝の遺風に因むと伝わるこの祭儀を仔細に分析することで、総社、国府八幡、六所などの成立事情の一部が明らかになるのではないか、と述べている。