大國魂神社 境内
祭神の「松は憂いもの杉ばかり」との謂れから、境内に松の木が植えられることはなく、地元の府中市では正月の門松に松を使わず「門竹」(かどたけ)を使う事が多い。
本殿は一棟三殿、総朱漆塗で銅板葺。江戸時代の寛文7年(1667年)造営で、それ以前の三棟三殿から現在の形式となった。東京都の文化財に指定。
御旅所は「府中市役所前」交差点に所在する。例祭時に神輿が渡御する。隣接して府中宿(ふちゅうしゅく)の高札場(こうさつば。東京都指定文化財)が残る。
また、人を象った紙を体にあて川に流すことで穢を落とす「人形流し」を行う場所がある。
そのほか、境内には授与所・待合所・神楽殿・宝物殿・手水舎・廻廊・社務所・結婚式場・忠魂碑・日露戦役記念碑・軍艦多摩戦歿者慰霊碑・相撲場がある。境内は全面禁煙で、自転車乗車も禁止されている。