ウカノミタマを祀る神社
ウカノミタマは、現在は穀物の神としてだけでなく、農業の神、商工業の神としても信仰されている。伏見稲荷大社(京都市)、笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ。茨城県)、祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ。佐賀県)などの全国の稲荷神社で祀られているほか、ビルやデパートの屋上、工場の敷地内などにも、屋敷神として稲荷神を祀る社が設けられている(例えば、日本橋三越デパート屋上の三囲神社(みめぐりじんじゃ)などがある)。その他にウカノミタマを祀る神社として、以下のような例がある。
小津神社
(おづじんじゃ。滋賀県守山市)
平安後期に制作された、ウカノミタマの神像(重要文化財)を祀る。垂髪(たれがみ)の女神の座像で、片膝を立て、手に宝珠を持つ。木製で像高50cm。ウカノミタマを主祭神とするが、稲荷神社ではない。
小俣神社
(おばたじんじゃ。三重県伊勢市)
伊勢外宮の境外摂社。神道五部書の『御鎮座本紀』では、トヨウケ大神に随行してきた「ウカノミタマ稲女神」を祀ると記される。地元では、稲女(いなめ)さん・稲嘗(いなべ)さん、とも呼ばれる。
上社
(かみのやしろ。志等美神社(しとみじんじゃ)。三重県伊勢市)
合祀により、4座の宇迦之御魂神を祀る。
葭原神社
(あしはらじんじゃ。三重県伊勢市)
皇大神宮の別宮月讀宮(つきよみのみや。月読宮)の境内末社。