和邇 実在生物に比定する説 その他

 


『万葉集註釈』巻第二の『壱岐国風土記』逸文の鯨伏(いさふし)の郷の由来に、



「昔者 鮐鰐追鯨 鯨走來隱伏 故云 鯨伏 鰐並鯨 並化為石 相去一里 昔者俗云鯨為 伊佐譯注 鮐 原為海魚 亦有年老之意 此以鮐鰐引作大鰐也」とある。「昔、鮐鰐わにいさを追ひければ、鯨いさ走り来て隠かくり伏しき。故ゆえに鯨伏いさふしと云ふ。鰐わにと鯨いさと、並び石と化為れり。相去ること一里さとなり。昔、俗に云う、鯨を伊佐(いさ)と為す。譚注 鮐は海魚を為し、また年老いるの意有り、これをもって鮐鰐は大鰐に引き作る」



とあり、「鰐」がクジラを追う様子と考えられる。