竈門神社 歴史 創建

 


社伝では、天智天皇の代(668年-672年)に大宰府が現在地に遷された際、鬼門(東北)に位置する宝満山に大宰府鎮護のため八百万(やおよろず)の神々を祀ったのが神祭の始まりという。次いで天武天皇2年(673年)、心蓮(しんれん)上人が山中での修行していると玉依姫命が現れたため、心蓮が朝廷に奏聞し山頂に上宮が建てられたという。神社側では、この時をもって当社の創建としている。



これらの社伝の真偽は明らかではないが、下宮礎石群の調査から創建は8世紀後半には遡るとされる。また上宮付近からは、9世紀から中世にまで至る、多くの土師器(はじき)皇朝銭(こうちょうせん)等の祭祀遺物が検出されており、大宰府・遣唐使との関連も指摘される。



社伝に見られるように、当社の歴史は大宰府と深い関係を持ちつつ展開する。一方で、玉依姫命の「水分の神(みくまりのかみ)としての性格から、御笠川・宝満川の水源の神として自然発生的に玉依姫命が祀られていたと推測し、その後に政治的な神格が与えられたと見る説もある。