神八井耳命 後裔 国造
前述のように、『古事記』では伊余国造・科野国造・道奥石城国造・常道仲国造・長狭国造の祖とする。
『先代旧事本紀』「国造本紀」(こくぞうほんぎ)では、次の国造が後裔として記載されている。
· 印波国造
(いんばのくにのみやつこ/いんばこくぞう)
- 軽島豊明朝(かるしまのとよあきらのみや。応神(おうじん)天皇)の御世に神八井耳命八世孫の伊都許利命(いつこりのみこと)を国造に定める。のちの下総国印旛郡(いんばぐん)印旛郷周辺にあたる。
· 科野国造
(しなののくにのみやつこ/しなのこくぞう)
- 瑞籬朝(みずかきちょう。崇神天皇)の御世に神八井耳命の孫の建五百建命(たけいおたつのみこと)を国造に定める。のちの信濃国周辺にあたる。
· 阿蘇国造
(あそのくにのみやつこ/あそこくぞう)
- 瑞籬朝(崇神天皇)の御世に火国造同祖の神八井耳命の孫の速瓶玉命(はやみかたまのみこと)を国造に定める。のちの肥後国阿蘇郡阿蘇郷周辺にあたる。