鳴神社 摂末社 香都知神社(かつちじんじゃ) ①

 


香都知神社(かつちじんじゃ)は、鳴神社の境内社で式内社旧社格村社。現在は堅真音神社と一社に併祀されている。




祭神は次の1柱。


· 軻遇突智命

(かぐつちのみこと)

 



延喜式神名帳では紀伊国名草郡に「香都知神社」と記載されて式内社に列しているが、写本によっては「鳴神末社」と注記されている。また『紀伊国神名帳』では「従四位上 香都知神」と記載されている。



香都知神社は、元は鳴神社の東北約200メートルの地に鎮座した(現在は小祠の逆松社(さかまつしゃ)が鎮座)。紀州征伐の兵火により江戸時代初期には荒廃していたとされる。故地には「香都知神慶安庚寅」として、庚寅年の慶安(けいあん)3年(1650年)の銘と見られる碑が建てられている。延享3年(1746年)の『南紀神社録』では香都知神社に関して「無宝殿建石碑」と記載されている。



明治6年(1873年)4月、近代社格制度において村社に列した。明治40年(1907年

の神社合祀令に伴い鳴神社境内に移転。