多家神社 境内 社殿
本殿は三間社流造、拝殿は桁行5間梁間3間の入母屋造平入で正面に千鳥破風を飾る。屋根は共に洞板葺。以前の両殿は広島城内三の丸に鎮座した稲荷社の社殿を明治初年に譲り受けたものであったが、大正4年(1915年)に火災で焼失した為に同11年に再建されたもの。
宝蔵は桁行梁間共1間の入母屋造平入檜皮葺、向拝(こうはい)を付け、中には神輿が納められている。同じく旧稲荷社から移築され大正の火災を免れた建物で、広島城関係の遺構としては現存する唯一のものであり、江戸時代初期の元和年間(17世紀前期)に浅野氏が広島入封当時に建立されたものと言われる。校倉造の校子(あぜこ)組手を四角形とする極めて異例のものとなっている。昭和29年(1954年)に県重要文化財に指定された。