大虫神社(与謝野町) 祭祀 太刀振り(たちふり)


戦前は青年組が行っていたが戦後は小学3年生から中学3年生までの男子児童が行っている。技法は1番から5番までの5段階があり、1番は太刀を振るのみ、2番で跳躍が加わり、3番で太刀を片手持ちにし、4番で跳躍の難易度が増し、5番でさらに増すと、難易度が異なるため、3番までは全員が参加するが4・5番になると高学年の上達者のみとなる。また奉納の場所や目的によって「ホンブリ(本振り)」「ミチブリ(道振り)」「ダンブリ(段振り)」と3種に分かれ、「ホンブリ」は各戸への門付けと両神社社頭で、「ミチブリ」は神社の参道参進時に、「ダンブリ」は参道の石段を登る時に演じられる(技法の5段階を演じるのは「ホンブリ」のみで、しかも門付けでは通常3番までしか演じられない)。振り手は襦袢(じゅばん)裁着袴(たっつけばかま)襷(たすき)を掛け、頭に白鉢巻を巻き草履を履く。なお、太刀はかつては真剣であったために怪我が絶えず、参加者は稽古に励むとともに奉納時には塩水を飲んで身を清めたという。