彦主人王 三尾別業(みおのなりどころ)

 


三尾別業(みおのなりどころ、三尾之別業)は、彦主人王が拠点とした三尾にあったとされる別業(なりどころ/べつぎょう)継体天皇の出生地ともされ、近江国高島郡三尾郷(現在の滋賀県高島市の安曇川以南域)と見られるが、具体的な比定地は未詳。




この「三尾」の地について『上宮記』では「弥乎国」と見えるほか、『延喜式』では兵部省条に「三尾駅」が、『和名抄』では高島郡に「三尾郷」が見える。現在も水尾神社(みおじんじゃ)や「三尾里」(みおざと)の地名が残ることから、「三尾」とは高島市の鴨川下流域一帯を指す地名とされる。現在、同地には継体天皇出生に関する数々の伝承地が残っている。



· 水尾神社(みおじんじゃ)

 - 式内名神大社。祭神は磐衝別命(いわつくわけのみこと。三尾氏祖)と振媛。



· 三重生神社(みおうじんじゃ)

 - 式内社。祭神は彦主人王と振媛。継体含む3子出産の伝承地。



· 安産もたれ石(あんざんもたれいし)

 - 振媛出産伝承地。



· 胞衣塚(えなづか)

 - 継体天皇の胎盤の埋納伝承地。6世紀の築造とされる直径約11.5mの円墳で、高島市指定史跡。




そのほか、同地にある田中王塚古墳(たなかおうづかこふん。彦主人王墓伝承地)と稲荷山古墳5世紀中頃から6世紀前半の首長墓と見られており、豪族の三尾君(みおのきみ、三尾氏)との関係も指摘される。