祓戸大神(はらえどのおおかみ) ①
祓戸大神(はらえどのおおかみ)とは、神道において祓(はらえ、はらい)を司どる神である。祓戸(祓所、祓殿)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。
神職が祭祀に先立って唱える祝詞である「祓詞」(はらえことば)では「伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊祓給ひし時に生り坐せる 祓戸大神等」と言っており、祓戸大神とは、日本神話の神産みの段で黄泉から帰還した伊耶那岐が禊をしたときに化成した神々の総称ということになる。
なお、この時に禍津日神(まがついのかみ)、直毘神(なおびのかみ)、少童三神(わだつみさんじん。ワダツミ)、住吉三神(すみよしさんじん)、三貴子(さんきし。天照大神・月夜見尊(ツクヨミ)・素盞嗚(スサノオ))も誕生しているが、これらは祓戸大神には含めない。「祓詞」ではこの祓戸大神に対し「諸諸の禍事罪穢有らむをば祓へ給ひ清め給へ」と祈っている。