アシナヅチ・テナヅチ 解説
神名の由来には諸説ある。
· 「ナヅ」は「撫づ(撫でる)」、「チ」は精霊の意で、父母が娘の手足を撫でて慈しむ様子を表すとする説
· 「アシナ」は浅稲(あさいね)で晩成の稲の意、「テナ」は速稲(といな)で早稲の意とする説
· 「畔(あ)の椎」、「田(た)の椎」の対であるとする説
· 古語で蛇を「ミヅチ(御づち)」とするように「ヅチ」は蛇を指すことから、「脚無し蛇」「手無し蛇」という手足を持たない蛇の造形を示した蛇神を示しているとする説
· 古田武彦(ふるた たけひこ)は、「手名椎(テナヅチ)=「てのひら」のように拡がった地の港の神 足名椎(アシナヅチ)=「ア」は接頭語、「わが」の意。「シナ(支那)の港の神」 「足名椎」は、浙江省出身の「港の神」だった」(『盗まれた神話』431~432頁、ミネルヴァ書房発行)とする。
スサノオの宮殿があったとされる地には須佐神社(すさじんじゃ。島根県出雲市)がある。代々須佐神社の神職を務める稲田(いなだ)氏(後に須佐(すさ)氏)は大国主の子孫であり、アシナヅチ・テナヅチから数えて2010年現在で78代目であるとしている。