伊古奈比咩命神社 社名

 


現在の社名は、主祭神の伊古奈比咩命の名を掲げた「伊古奈比咩命神社」である。この社名は、平安時代の『延喜式神名帳に記載されるものである。当社がこの『延喜式』所載社であることを伝える史料としては唯一、江戸時代慶長12年(1607年)の鰐口にある「伊古奈比咩命大明神」の銘が知られる。




通称の「白濱神社(白浜神社)」は、鎮座地の地名に由来するものである。「白浜」とは海岸の白砂を表した名称であるが、その起こりは明らかではない。この呼称は江戸時代に広く見られ、当社は「白濱大明神」「白濱神社」「白濱大社」「白濱五社大明神」等と称されていた。うち「五社大明神」は、祭神数に由来するものである。そのほか、三嶋神の旧鎮座地(古宮)であるという伝承から、「古宮山大明神」「古宮山五社大明神」という呼称も使用された。明治期に正式社名は現在の「伊古奈比咩命神社」に定められたが、現在も「白濱神社」と通称されている。