丹生川上神社 祭神 ②

 


六国史では、「丹生川(河)上神」と地名を以て記され、具体的な神名を表すものはないが、古来朝野の祈止雨祈願がしばしば行われ、雨を司る水神であったので、これを記紀神話に見える罔象女神(みずはのめのかみ)や龗神(おかみのかみ。淤加美神)に充てるようになった。また平安時代初め頃から「雨師神」とも称されるようになったが、雨師(うし)とは風伯(ふうはく)と並ぶ古代中国の雨乞いの神なので、これは唐風文化への傾倒による神名であることは明らかである。また、祈雨祈願の際には黒馬が、止雨の時には白馬(または青馬)が奉献される例であったが、これはを水神ないしはそれと密接な動物と見る観念に基づくものであり、また馬の色は、雨雲と黒、晴天と白という観念連合に基づく類感呪術であろう。



現在の祭神は、大正11年(1922年)にそれまでの「大穴貴神・表筒男命・伊邪奈伎命」を変更したものである。