園韓神社 祭事 園韓神祭

 


園韓神社の例祭は「園韓神祭(そのからかみのまつり)」と称された。祭は2月の春日祭の後のの日、11月の新嘗祭の前の丑の日の年2回行う規定であった。史料上の初見は延暦20年(801年)で、定期的に執行された旨が『日本三代実録』に記録されている。



祭の内容は『貞観儀式』等に詳述されている。当日は、神部(かんべ)2人が庭に賢木(さかき。榊)を立て、庭火を焚き、御巫(みかんなぎ)が祝詞を奏上。奏上後は笛と琴を奏し、御神子(みかんこ)が庭火を廻って湯立舞を行い、次いで神部8人がともに舞う。以上の所作を園神社に次いで韓神社でも行い、終わると再び園神社で和舞を行う。そして大臣以下が退出した後、神祇官が御巫・物忌・神部らとともに両神殿の前で歌舞(神楽)を行うというものである。その神祇官らによる神楽は、一条天皇の時代に制定された内侍所(ないしどころ)御神楽以前の宮庭神楽とされる。



なお『江家次第』では神部4人が榊・桙(ほこ。鉾)・弓・剣を持って舞ったと見えるが、『百錬抄』では大治(だいじ)2年(1127年)の大内裏火災で園韓神の御正体を取出そうとした折に神宝として剣・桙があったと見える。その後、祭は平安時代末以後は次第に衰微したとされる。