徳山大神宮 歴史

 


創建の年代は不詳であるが、かつて、秋田・津軽の漁民は毎年春になると当地に渡って漁をし、秋に帰っていたが、アイヌからの危難を逃れるために伊勢神宮大麻おおぬさ/たいま。お札)を祀る小祠を唐津内町に建て、これを「伊勢堂」と称したのに始まると伝えられる。



天正10年(1582ね)、領主 蠣崎季広(かきざき すえひろ)が蔵町(現在の松前町字福山)に遷座して「神明社」と改称し崇敬した。承応(じょうおう)元年、松前藩・松前高広(まつまえ たかひろ)が現在地に社殿を造営して遷座し、伊勢神宮から正式に神璽を奉請した。明治4年11月村社に列し、同8年12月に現社名「徳山大神宮」に改称、翌9年10月、郷社に昇格した。大正4年2月、神饌幣帛料供進神社に指定された。



昭和46年3月5日、本殿が北海道有形文化財に指定され、同52年に修理したが、これに併せて拝殿を神明造に改築、翌53年に竣工した。