坐摩神社(大阪市) 祭神
祭神は以下の5柱で、「坐摩神」(いかすりのかみ/ざまのかみ)と総称している。
· 生井神(いくゐのかみ)
- 井水(せいすい)の神(生命力のある井戸水の神)
· 福井神(さくゐのかみ)
- 井水の神(幸福と繁栄の井戸水の神)
· 綱長井神(つながゐのかみ)
- 井水の神(「釣瓶を吊す綱の長く」ともいわれ、深く清らかな井戸水の神)
· 波比祇神(はひきのかみ)
- 竃神(かまどがみ。屋敷神。庭の神)
· 阿須波神(はすはのかみ)
- 竃神(足場・足下の神。足の神であり旅の神)
祭神の5柱の神は、『古語拾遺』等によると神武天皇が高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)・天照大神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受けて宮中に祀ったのが起源とされ、神祇官西院で坐摩巫(いかすりのみかんなぎ)によって祀られていた。
『延喜式』によれば、坐摩巫には都下国造(つげのくにのみやつこ)の7歳以上の童女を充てるとされ、西から来る穢れを祓う儀式を行うといわれる。なお、都下とはこの神社が最初にあった淀川河口の地で、摂津国の菟餓野(とがの、都下野とも書く。現在の上町(うえまち)台地一帯)を指すと見られ、世襲宮司の渡辺(わたなべ)氏はこの都下国造の末裔でもあり、滝口の武者の嵯峨源氏(さがげんじ)の流れを汲むともいわれる。
「いかすり(ゐかすり)」の語源には諸説あるが、坐摩神社では、「居住地を守ること」という意味の「居所知」(ゐかしり)の転と説明している。また、『延喜式』には「さかすり」の訓も記されている。