アマテラスとスサノオの誓約 あらすじ 日本書紀 ③
第六段一書(二)では、素戔嗚尊が天に昇る時に羽明玉(はかるたま)という神が迎えて、瑞八坂瓊之曲玉(みつのやさかにのまがたま)を献上したので、その玉を持って天上を訪れた。この時、天照大神が弟に悪心(きたなきこころ)があると疑い、兵を集めて詰問する、とある。
誓約では、天照大神の剣と素戔嗚尊の八坂瓊之曲玉(やさかにのまがたま)を取り換える。そうして天照大神が八坂瓊之曲玉を天眞名井に浮かべ、玉を食いちぎって吹き出した、とある。その息から生まれた神が以下の宗像三女神である。
· 玉の端を食いちぎって吹き出す
:市杵嶋姫(イチキシマヒメ)・遠瀛(おきつみや)に鎮座する神
· 玉の中を食いちぎって吹き出す
:田心姫(たこりひめ)・中瀛(なかつみや)に鎮座する神
· 玉の底を食いちぎって吹き出す
:湍津姫(たぎつひめ)・海濱(へつみや)に鎮座する神
そして素戔嗚尊が持った剣を天眞名井に浮かべ剣の先を食いちぎって吹き出した、とある。その息から生まれた神が以下の五柱の神である。
· 天穂日命(アメノホヒ)
· 正哉吾勝勝速日天忍骨尊
(まさかあかつかちはやひあめのおしほね)
· 天津彦根命(アマツヒコネ)
· 活津彦根命(イクツヒコネ)
· 熊野豫樟日命(クマノクスビ)