大麻比古神社 祭神 

 

 

主祭神

· 大麻比古神(おおあさひこのかみ)

天太玉命(あめのふとだまのみこと)のこととされる

 

 

配祀神

· 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

- 古くから大麻山に祀られており、のちに合祀されたされる

 

 

『日本の神々 -神社と聖地- 2 山陽・四国』(以下、『日本の神々』)によれば、古くは室町時代成立の『大日本国一宮記』にあるように祭神は猿田彦大神とされ、文化12年(1815年)の『阿波国式社略考』にも見られるように、概して卜部(うらべ)系の考え方は猿田彦大神で統一されているのだと言う。『日本の神々』では、これに対し、神社・神主の側では享保14年(1729年)と宝暦4年(1754年)に郡代奉行へ「御神体猿田彦大神と崇め奉り候ふ儀、なおまた秘説これあり候へども・・・」と上書したように、猿田彦大神は大麻山山頂にあったのを合祀したもので本来の主祭神は天日鷲命(あめのひわしのみこと)であると、猿田彦大神を暗に否定して阿波忌部氏(あわのいんべうじ)の祖神に付得する努力を続けてきたようだ、と述べている。

 

 

日本書紀』の神代巻では阿波忌部氏の遠祖は天日鷲命であるとし、『古語拾遺』では天富命(あめのとみのみこと)をして、天日鷲命の孫を率いて、肥饒の地を求めて阿波国に遣わし、梶(かじ)麻の種を殖わせしめたとしているが、『日本の神々』によると阿波国の国学者 野口年長は、安房国 下立松原神社(しもたてまつばらじんじゃ)に伝わる忌部氏系図から、大麻比古命は天日鷲命の子でまたの名を津咋見命(つくいみのみこと)と言い、その娘は千鹿江比売命(ちかえひめのみこと)であるとの説を提唱したのだと言う。