伊太祁曽神社 主な祭事
卯杖祭
卯杖祭(うづえさい)は古くは宮中でも行われていた祭祀で、卯杖という杖で土中の邪気を祓ったという。当神社の卯杖祭は、この卯杖の儀に小正月(こしょうがつ)の小豆粥(あずきがゆ)による厄除け信仰と、作物の豊凶をみる粥占(かゆうら)の3つが融合している。占いの神事は1月14日夕刻に行われ、取り出された竹筒は一晩神前に奉典される。15日早朝に筒を開き入っている粥の量で豊凶を占う。15日は午前10時より祭典が行われ神楽舞が奏される。同日は厄除け祈願の参拝者、また粥占の結果が記された「お管の写し」を求める参詣者で賑わう。この日振舞われる小豆粥を頂くと1年間無病息災であるといわれている。
木祭り
4月第1日曜日に行われる祭典で、日頃の木々の恩恵に感謝する祭典。古くは家屋や船など全て木でつくられており、日常生活に木製品は切っても切ることができないものであった。この日は全国の木材関係者をはじめ、多くの崇敬者で境内は賑わうという。
茅輪祭(ちのわまつり)
茅輪祭(ちのわまつり、わくぐり)は、半年に1度行われる大祓(おおはらい、おおはらえ)の祭事。6月晦日に行われる大祓は「水無月祓い」とも呼ばれ、茅萱(ちがや)で編んだ輪をくぐることで罪・穢が祓われるといわれる。当神社の茅輪祭は7月30日夕刻にくぐり初め神事が行われる宵宮に始まり、翌31日午前中に本殿祭が行われる。また30・31日は夕刻より各種奉納行事があり賑わう。
例祭
10月15日に行われる、稲の収穫を祝う祭典。本殿の神事の後、3基の神輿が4km北方の奥宮まで往復する。また子供神輿や稚児行列も行われる。