宇都宮二荒山神社 境内
当社の社殿は、かつては20年毎に立て替えられていた。また、戦国時代以降は戦火あるいは失火による焼失に見舞われ、後北条氏の宇都宮侵攻の際、また宇都宮宿(うつのみやじゅく)における幾度かの大火、さらに宇都宮戦争(戊辰戦争)の際に新政府軍の砲弾攻撃により破壊され焼失している。現在の社殿は明治10年(1877年)に明治新政府によって仮社殿として再建されたものである。正面の石垣は江戸末期のもので、弘化(こうか)3年丙午正月吉日の記載がある。
l 本殿
社殿は神明造。
l 神楽殿
祭事の神楽はこの舞台で行われる。
l 神門
l 拝殿
l 明神の井(みょうじんのい)
宇都宮は各所に湧水があり、明神の井の湧き水は江戸時代には宇都宮名水「七水」のひとつとして数えられた。明治天皇の御行幸の折にはこの水を茶の湯としたと伝えられる。
l 鳥居
樹齢400年の栃木県産のケヤキを用いた、高さ9.7m、幅13.8m、柱の直径90cmの大鳥居。江戸時代の同神社の両部鳥居を復元したものである。かつてあった鳥居は、第2次世界大戦中に空襲で焼失し、その代わりとして1946年12月に明神鳥居が建てられたが、その鳥居も老朽化が進んだため、2008年10月12日に現在のものに建て替えられた。