一之宮貫前神社 摂末社 境外関係社 咲前神社
l 咲前神社(さきさきじんじゃ)
· 社格:
本社前宮、旧村社
· 鎮座地:
安中市(あんなかし)鷺宮(さぎのみや)
- 本社の前鎮座地とされる
· 祭神:
健経津主命(たけふつぬしのみこと)
(合祀:大己貴命(おおなむちのみこと)、
保食命(うけもちのみこと))
社伝では、経津主命が建御名方命(たけみなかたのみこと)を追って上野国・信濃国国境の荒船山に出陣した際の行在地(あんざいち)とされる。安閑天皇元年(534年)6月、抜鉾大神「健経津主命」を祀り、磯部朝臣が祭祀を司った。白鳳元年(650年)抜鉾大神は蓬丘菖蒲谷に遷された。前宮跡は、先宮(さきのみや、のち鷺宮)とされ咲前神社が祀られた。この時、改めて香取神宮から経津主命が勧請され、ほか2神が合祀された。以後の祭祀は藤原姓の和太氏が司った。
一方、礒部郷に居住した物部性磯部氏により氏神の石上神宮(いそのかみじんぐう)が分祀され、その勢力が貫前神社に移っていったとする説もある。
『上野国神名帳』には「従五位上 咲前明神」と記載されている。本社の重要な祭事では、当社の氏子も参加して役割を担当する。