玉祖命 神話の記述
岩戸隠れの際に八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った。天孫降臨の際瓊々杵尊(ににぎ)に附き従って天降るよう命じられ、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、太玉命(ふとだまのみこと)、天宇受売命(あめのうずめのみこと)、伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)と共に五伴緒(いつとものお)の一人として随伴した。
『日本書紀』の岩戸隠れの段では、八尺瓊勾玉を作ったのは「玉造部の遠祖・豊玉神(とよたまのかみ)」(第二の一書)、「玉作の遠祖、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の児・天明玉命(あめのあかるたまのみこと)」(第三の一書)としている。どちらも玉造部の祖としていることから玉祖命と同神と考えられる。