平野神社 考証 ⑤ 比売神(ひめがみ、比咩神)

 

承和3年(836年)の今木・久度・古開神の神階昇叙の記事では見えず、初見は嘉祥(かしょう、かじょう)元年(848年)まで下る。史料には「合殿比咩神」と見える。承和10年(843年)記事では梅宮大社の酒解子神(さかとけこのかみ。梅宮4柱の末神)とともに名神に預かった神として「平野社一前」と見えるが、これが平野社末神の比売神であって承和3年から10年の間に合祀されたと推測する説がある。

 

 

この比売神に関しては、高野新笠の母方の祖神を祀ったとする説や、高野新笠を指すとする説がある。