美保神社 境内

 

 

現在の本殿は文化10年1813年)の造営。大社造の左右二殿連棟の特殊な形式で「美保造」(みほづくり)または「比翼大社造」(ひよくたいしゃづくり)といわれ、国の重要文化財に指定されている。このような様式は文書によると天正年間にその痕跡がうかがわれるが、現在の整備された構造は、文禄五年、吉川(きっかわ ひろいえ)が朝鮮出兵で朝鮮にあって立願のため造営をした時まで遡ることができる。昭和3年(1928年)に拝殿以下、現在の神域を完成させたが、本殿を始め拝殿、神門、廻廊、通塀ともに屋根は桧皮葺である。本殿2棟の間に末社・大后社(きさいのやしろ)があり、3社5神(大后社 神屋楯比売命(かむやたてひめのみこと),沼河比売命(ぬなかわひめのみこと)、姫子社 媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと),五十鈴依媛命(いすずよりひめのみこと)、神使社 稲脊脛命(いなせはぎのみこと))を祀る。