鹽竈神社 境内 地理

 

 

松島湾を囲む松島丘陵に深く入り込んだ入り江の1つに、同湾の南西部に位置する千賀ノ浦ちがのうら。現・塩釜港)がある。この千賀ノ浦に東向きに突き出しただった一森山(いちもりやま。松島丘陵の樹枝状丘陵)の尾根上、標高約50mに鹽竈神社(別宮および左右宮)や志波彦神社などが建ち、南麓の標高10m以下の地に猿田彦神社などが建つ。

 

 

一森山の南側はかつての千賀ノ浦の最奥部であったが、現在は東流する祓川となり、その一部が暗渠(あんきょ。地中に埋設された河川水路化されて宮城県道3号塩釜吉岡線が通っている。同県道をはさんで南側には、これも松島丘陵の樹枝状丘陵である江尻山(えじりさん。融ヶ丘(とおるがおか))がある。同山の尾根上にはかつて融(みなもとの とおる)の別荘があり、現在は愛宕神社(あたごじんじゃ)宮城県塩釜高等学校などがある。また、北麓の標高約2mの地に御釜神社(おかまじんじゃ)がある。

 

 

一森山の東側および江尻山の東側にもかつての千賀ノ浦が入り込んでおり、各々の東側にはこれも松島丘陵の樹枝状丘陵である女郎山(じょろうやま)が岬を突き出していた。現在、女郎山の尾根上には伊勢神明社(いせしんめいしゃ)、稲荷堂山の尾根上には稲荷神社(いなりじんじゃ)などがある。

 

 

これら、松島丘陵の樹枝状丘陵の間にあるV字谷沈水地形は、現在は埋立地となって市街化している。

 

 

なお、千賀ノ浦に香津(こうづ。国府津(こうづ))、すなわち、外港を置いていた陸奥国府多賀城は、当地の南西の松島丘陵南斜面にある。