十種神宝 布瑠の言(ふるのこと)

 

 

布瑠の言(ふるのこと)とは、「ひふみ祓詞」・「ひふみ神言」ともいい、死者蘇生の言霊といわれる。

 

 

 

『先代旧事本紀』の記述によれば、「一二三四五六七八九十、布留部 由良由良止 布留部(ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり、ふるべ ゆらゆらと ふるべ)」と唱える「ひふみの祓詞」や十種神宝の名前を唱えながらこれらの品々を振り動かせば、死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するという。

 

· 「ふるべ」は瑞宝を振り動かすこと。

· 「ゆらゆら」は玉の鳴り響く音を表す。

 

 

饒速日命(ニギハヤヒ)の子の宇摩志麻治命(うましまじのみこと)が十種神宝を使って神武天皇と皇后の心身安鎮を行ったのが、宮中における鎮魂祭の起源であると『先代旧事本紀』には記載されている。