出雲大神宮 歴史 概史
国史の初見は『日本紀略』(にほんきりゃく)の弘仁8年(818年)12月16日条「丹波国桑田郡出雲社、名神に預る」という記述であり、この時代にはすでに有力な神社になっていたことがわかる。
平安時代中期の『延喜式神名帳』では「丹波国桑田郡(くわだぐん) 出雲神社」と記載され、名神大社に列している。正応(しょうおう)5年(1292年)には、雨乞いの功を示したことから神階が最高位の正一位まで昇った。
貞和(じょうわ)元年(1345年)、足利尊氏により現在の社殿が造営されたとされる。
明治4年(1871年)5月14日に近代社格制度において国幣中社に列した。また、神宮寺を現在の極楽寺に借地移転した。極楽寺(ごくらくじ)所蔵で重要文化財に指定されている十一面観世音菩薩像は、神宮寺時代に安置していたものとされる。
戦後、現在の「出雲大神宮」に改称した。