香取神宮 文化財 国宝

 

 

l 海獣葡萄鏡 1面

かいじゅうぶどうきょう。工芸品) 

直径29.6cm、縁の高さ2cm、重量537.5g、白銅製。中国・唐時代の作。

 

 

鏡背は葡萄唐草の地文様の上に獅子のほかさまざまな鳥・獣・虫を表す。鏡名の「海獣」は、鏡背中心部の鈕(つまみ)に表された狻猊(さんげい)を指す。狻猊は中国の伝説上の生物である。正倉院の南倉には本鏡と瓜二つの銅鏡があり、香取神宮鏡は正倉院の鏡と全く同一の鋳型から造った同笵鏡(どうはんきょう)ではないが、両者は関係があると推定される。香取神宮に伝来した経緯は未詳。宝物館内に展示。昭和28年3月31日指定。