香取神宮(かとりじんぐう)

 

 

香取神宮(かとりじんぐう)は、千葉県香取市香取にある神社式内社名神大社)、下総国一宮旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社

 

 

関東地方を中心として全国にある香取神社(かとりじんじゃ)の総本社。茨城県鹿嶋市鹿島神宮(かしまじんぐう)、茨城県 神栖(かみす)市息栖神社(いきすじんじゃ)とともに東国三社の一社。また、宮中の四方拝で遥拝される一社である。

 

 

 

 

千葉県北東部、利根川下流右岸の「亀甲山(かめがせやま)」と称される丘陵上に鎮座する。日本神話大国主の国譲りの際に活躍する経津主神(フツヌシ)を祭神とすることで知られる、全国でも有数の古社である。

 

 

古くは朝廷から蝦夷に対する平定神として、また藤原氏から氏神の一社として崇敬された。その神威は中世から武家の世となって以後も続き、歴代の武家政権からは武神として崇敬された。現在も武道分野からの信仰が篤い神社である。

 

 

文化財としては、中国代の海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)が国宝に指定されている。建造物では江戸時代本殿楼門、美術工芸品では平安時代の鏡、中世の古瀬戸狛犬(こせとこまいぬ)が国の重要文化財に指定されており、その他にも多くの文化財を現代に伝えている。