鹿島神宮 関係事項 鹿島使

 

 

「かしまづかい」。鹿島神宮に遣わされた奉幣使。2月に行われる春日祭かすがのまつり/かすがさい。春日大社例祭)や藤原氏関連の重要な人事に際し朝廷から発遣された。

 

 

延喜13年(913年)を初見として、藤氏長者(とうしのちょうじゃ)から勧学院(かんがくいん)学生が任命され内蔵寮史生を添えて遣わされた。王朝衰退とともに長寛(ちょうかん)元年(1163年)に国司代の大掾氏(だいじょうし)からの鹿島大使役(かしまおおづかいやく)に代わり、毎年7月中旬に参向があった。これは応永年間(1394年-1428年)まで続き、その後は断続的に文亀(ぶんき)3年(1503年)まで続いた。