九頭竜伝承 戸隠の九頭竜伝承
戸隠山(とがくしやま)の九頭龍信仰の源は戸隠神社(とがくしじんじゃ)の九頭龍大神である。鎌倉中期に記された『阿裟縛抄諸寺略紀』(あさばしょう しょじりゃっき)の中に、西暦800年代の中盤頃の話として、「学門」という名の修行者の法華経の功徳によって、九つの頭と龍の尾を持つ鬼がこの地で岩戸に閉じこめられ、善神に転じて水神として人々を助けたという言い伝えが残されている(調伏善龍化伝承)。その後、九頭龍権現として崇められ雨乞いが行われた。雨と水を司る他、歯痛の治療にも霊験があり、好物の梨を供えると、歯の痛みを取り除いてくれるとされている。また、縁結びの神ともされている。