御柱祭 上社の御柱
上社の全ての御柱にはめどてこ(漢字で表記すると針孔梃子。しばしばめどとも)と呼ばれるV字型の角(つの)のように大きな梃子棒(てこぼう)が御柱の前後についている。このめどを左右に揺らすと接地抵抗を軽減でき柱が曳きやすくなる効果がある、これに氏子が乗り指揮を執りながらおんべを振る姿は壮観である。
御柱は、山出しの一ヶ月前に伐採される。伐採が御柱祭の直前のため、どの柱もおよそ10トン以上の重量があり、一番大きな本宮一之御柱は15トンほどの重量があるとされる。里曳きの直前には建御柱に備え樹皮が剥がされる。綱打ち、めどてこを揺らす練習等、事前に御柱を美しく曳行する準備が各地区で行われる。