諏訪神社(すわじんじゃ)
諏訪神社(すわじんじゃ)は、「諏訪」を社名に持つ神社。
全国に約25,000社あり、長野県の諏訪湖(すわこ)近くの諏訪大社(すわたいしゃ。旧称:諏訪神社(すわじんじゃ))を総本社とする。また、諏訪神社を中心とする神道の信仰を諏訪信仰(すわしんこう)という。諏訪信仰は日本全国に広まっており、特に北条(ほうじょう)氏の所領に多い。鹿児島県では祭神名の建御名方命(タケミナカタ)から「南方神社(みなみかたじんじゃ)」としているものもある。
諏訪大社の祭神は諏訪大明神ともいわれる建御名方神とその妃・八坂刀売神(やさかとめのかみ)で、他の諏訪神社もこの2神を主祭神とするほか、「諏訪大神」と総称することもある。諏訪大社より祭神を勧請する際には薙鎌(なぎかま)に神霊が移され、各神社ではこれを神体としている。また、中世には狩猟神事を執り行っていたことから、狩猟、漁業を守護する神社としても崇拝を受ける。これらは諏訪大社の山神としての性格を表している。
諏訪大社では6年に一度、御柱(おんばしら、みはしら)と呼ばれる4本の杭を立てる御柱祭(おんばしら/みはしら まつり/さい)が行われるが、全国の諏訪神社でも同様の祭が行われる。
岡田莊司(おかだ しょうじ)らによると、祭神で全国の神社を分類すれば、諏訪信仰に分類される神社は全国6位(2,616社)であるという。