石清水八幡宮 境内 下院(山麓)

 

山麓には主要社殿として頓宮(とんぐう)が鎮座する。この頓宮は祭事における神輿の待機所で、他の神社での御旅所(おたびしょ)に相当する。頓宮脇に立つ五輪塔(ごりんとう。通称・航海記念塔)は高さ6メートルの塔で、国の重要文化財に指定されている。

 

 

境内入り口に立つ一の鳥居は、八幡鳥居(はちまんとりい)の形式である。銅製の額「八幡宮」は、一条(いちじょう)天皇の勅により藤原行成(ふじわらの ゆきなり)が書いたものを松花堂昭乗(しょうかどう しょうじょう)元和(げんな)5年1619年)に書写し、打ち出したものとされる。「八」の字は、向かい合った二羽の鳩が顔を外に向けた形に作られている。