天満大自在天神 眷属 火雷天気毒王
火雷天気毒王(からいてんきどくおう)は、眷属第三の使者で、北野の地に元来祀られていた地主神である火雷神(ほのいかづちのかみ。天神地祇)を、天神信仰へ新たに導入した神格。本地は降三世明王(ごうざんぜみょうおう)。『北野天神縁起絵巻』などでは、太鼓を打ち雷を起こす鬼神の姿で描かれる。清涼殿(せいりょうでん)落雷事件を起こし、醍醐天皇の肉体、臓器を爛れさせ、死に至らしめた。また、崇福寺(すうふくじ)、法隆寺、東大寺、延暦寺、壇林寺(だんりんじ)などの諸大寺を焼亡させたという。