八坂神社 祭神 ②
明治時代の神仏判然令以前は、主祭神は以下の3柱であった。
· 中の座:牛頭天王 (ごずてんのう)
· 東の座:八王子 (はちおうじ)
· 西の座:頗梨采女 (はりさいにょ・ばりうねめ)
牛頭天王は起源不詳の習合神で祇園精舎を守護するとされ、日本では素戔嗚尊(スサノオ)と同神とされていた。頗梨采女は牛頭天王の后神であることから素戔嗚の后である櫛稲田姫命と同一視された。櫛稲田姫命は方角の吉方(恵方)を司る歳徳神(としとくしん)と同一と見なされていた事もあり暦神としても信仰された。八王子は牛頭天王の8人の王子であり、暦神の八将神(はっしょうじん)に比定された。
また、東御座には社伝に明確な記述が無い蛇毒気神(だどくけのかみ)が祭られている。この神は沙渇羅(さから)龍王の娘で今御前(いまごぜん。第二婦人のこと)と呼ばれる。または、ヤマタノオロチが変化したものとも考えられている。