法華神道(ほっけしんとう)
法華神道(ほっけしんとう)とは法華経の開会(かいえ)の思想に基づく日本の神々への信仰をいう。
信仰の中心は三十番神(さんじゅうばんしん)。日蓮の弟子の日像(にちぞう)はこれを日蓮宗・法華宗に取り入れ、室町時代には教団に広く浸透した。道場の祭壇または社殿に守護神として祭られた。祭壇祭式は天台宗の日吉神社(ひよしじんじゃ)祭祀の先例に従ったが、天台宗のように専門の神職を置くことはなく、勧請(かんじょう)などの儀式も宗徒が行った。 鬼子母神(きしもじん、きしもしん)・十羅刹女とともに法華守護の善神として尊重されたが、明治の神仏分離により衰退した。
また、最澄(伝教大師)が比叡山に初めて祀ったという説もある。