神社明細帳 種類

 

(1)官国幣社明細帳(各社別)、(2)府県社以下神社明細帳および(3)招魂社明細帳(以上市郡別)の3があった。

 

 

1 官国幣社明細帳は官国幣社の鎮座地、社格、社名、祭神、由緒、例祭日、本殿以下の建物および図面、造営の沿革、境内坪数および付近の平面図、氏子戸数、境内外摂末社、境内招魂社、遙拝所などが記された。

 

 

2 府県社以下神社明細帳もほぼ(1)と同じで、鎮座地、社格、社名、祭神、由緒、社殿、境内、氏子または崇敬者名簿、境内神社などが記された。

 

 

3 招魂社明細帳は(1)や(2)に比べると祭神名が多いから定められた欄が設けられ、神名、旧藩名、族籍身分、合祀年月日、官私祭区別、戦死事故など祭神に関するほか鎮座地、官私祭の別、由緒、社殿、境内坪数などが記された。

 

 

なお、これらの明細帳に類似するものとして、遙拝所明細帳、官修墳墓明細帳がある。