倭姫命 倭姫命への神託

 


伊勢神宮を創祀したときの天照大神から倭姫命への神託は『日本書紀』に次のように載せる。

 



是神風伊勢國 則常世之浪重浪歸國也 傍國可怜國也 欲居是國

(この神風(かむかぜ)の伊勢の国は常世の浪の重浪(しきなみ)帰(よ)する国なり。傍国(かたくに)の可怜(うまし)国なり。この国に居(を)らむと欲(おも)ふ)


 — 垂仁天皇25年3月丙申(10日)条

 




意味は、伊勢は常世の国からの波が何重も寄り来る国であり、辺境ではあるが美しい国なのでこの国に鎮座しよう、ということである。