お白石持 次第 川曳・陸曳と奉曳経路
川曳は、内宮付近を流れる五十鈴川で行われ、約1kmの区間を川を遡る形で曳く。途中に2つの瀬があり、一度で越えられないこともあるような難所を通り、内宮の入り口に架かる宇治橋前で「エンヤ曳き」を行って陸へ曳き上げる。
内宮の陸曳は、古市(ふるいち)発のコースと宇治浦田(うじうらた)発のコース、特別神領民によるコースの3つがある。起点は違えど、おはらい町(まち)を経由し、宇治橋前で曳き終える点は共通している。
外宮の陸曳は、浦口(うらぐち)発のコースと尾上町(おのえちょう)発のコース、宮町(みやまち)発のコースの3つがある。浦口発と宮町発のコースは起点が異なるが、同じ伊勢参宮街道(ほぼ三重県道22号伊勢南島線ルート)沿いを奉曳する。浦口発が旧外宮領の奉献団、尾上町(小田橋付近)発が内宮で川曳を行った奉献団、宮町発が特別神領民の通るコースである。