お白石持 奉献団
お白石持に奉仕する団体を奉献団という。奉献団は旧神領の各町・大字(おおあざ)から1団体が原則であるが、分村や枝郷(えだごう)の設置、人口増などにより複数の奉献団を有する町・大字もある。第56回(1889年=明治22年)は83団体、第57回(1909年=明治42年)は77団体、第58回(1929年=昭和4年)は69団体、第60回(1973年=昭和48年)は78団体が奉仕した。これらの旧神領民による団体のほかに、第56回(1889年)は個人奉献34件、小俣村(おばたむら)・城田村(きだむら)などから43件の奉献、第60回(1973年)は「一日神領民」による奉献団305団体があった。
奉献団の名称は地名を冠したもののほか、青年会の雅号を付けたもの、地域の歴史や名所の名を反映したものなどさまざまである。第56回(1889年)は、地名以外を用いた団体は存在しなかった。第62回(2013年=平成25年)の奉献団で参加者数が最大であったのは、船江(ふなえ)神習組奉献団で約6,000人が参加した。