サタヒコ 田中社の神
前述の『雍州府志』では、猿田彦神は稲荷五神の一柱の「田中神」(たなかのかみ)のこととされる。春の稲荷祭の際、巡行の先導をつとめる田中社(たなかのやしろ)の神輿に、空海が彫刻したといわれる、猿田彦神の仮面を袋に入れて飾ったという。
この原話となった中世の東寺の縁起では、空海が彫刻したといわれるのは、稲荷山の地主神の「龍頭太」(りゅうとうた。龍の頭を持つ翁神)の仮面である。猿田彦神と同じように、「顔の上に光ありて、夜を照らすこと昼に似たり。」と記される。
サタヒコ 田中社の神
前述の『雍州府志』では、猿田彦神は稲荷五神の一柱の「田中神」(たなかのかみ)のこととされる。春の稲荷祭の際、巡行の先導をつとめる田中社(たなかのやしろ)の神輿に、空海が彫刻したといわれる、猿田彦神の仮面を袋に入れて飾ったという。
この原話となった中世の東寺の縁起では、空海が彫刻したといわれるのは、稲荷山の地主神の「龍頭太」(りゅうとうた。龍の頭を持つ翁神)の仮面である。猿田彦神と同じように、「顔の上に光ありて、夜を照らすこと昼に似たり。」と記される。