御神楽(みかぐら)
宮中の賢所(かしこどころ/けんしょ)で行われる御神楽(賢所御神楽)を指し、古くは内侍所御神楽(ないしどころみかぐら)と言われた。雅楽(国風歌舞)に含まれる。大嘗祭(だいじょうさい)の清暑堂(せいしょどう)での琴歌神宴(きんかしんえん)(神楽)、賀茂臨時祭の還立の神楽、園并韓神祭(その ならびに からかみのまつり)の神楽、石清水八幡宮臨時祭の神楽がもとになったという。長保(ちょうほう)4年(1002年)あるいは寛弘(かんこう)2年(1005年)から隔年で行われ、後に毎年の行事となった。
明治41年(1908年)の皇室祭祀令で「小祭」の一つと定められたが、1947年にその祭祀令は廃止となる。
現在も毎年12月中旬に、宮内庁式部職(しきぶしょく)楽部(がくぶ)によって、簡略化された御神楽が賢所で行われる。また、大嘗祭でも同様に行われる。